移転および今後の展開について
日頃よりIRIS GALLERYの活動を応援いただき、誠にありがとうございます。
このたびIRIS GALLERYは、賃貸契約期間満了に伴い、新宿区早稲田のギャラリーを移転することとなりました。
現在のギャラリーでの営業は、2026年7月8日をもって終了いたします。
今後は、固定の拠点を一度離れ、プロジェクトごとに最適な空間で展示を行う形へ移行いたします。
新たな拠点につきましては、現在も継続的に物件を探しており、条件やタイミングが整い次第、最適な形での再開を目指してまいります。
これまで約2年間、ひとつの場所を拠点としながら、展示というかたちで作家様やお客様と向き合い、多くの出会いや時間を積み重ねてまいりました。
足を運んでくださった皆さま、関わってくださったすべての方に、心より感謝申し上げます。
本来、ギャラリーの運営は遠い将来の夢であり、自分個人の活動が落ち着いたもう少し先のタイミングで実現したいと考えていました。
多忙により私自身が常に現場にいられないこと、固定費の支払い、他の仕事との兼ね合いもあり、十分に向き合える状態で取り組むべきだと感じていたためです。
そのような中で、自分よりも写真の知見が深く、信頼できるパートナーとの出会いがあり、資金面も含めて共同で運営していくタイミングが重なったことから、「今しかない」と考え、IRIS GALLERYをスタートいたしました。
しかし運営を進める中で、当初想定していた体制とは異なる形となり、オープンから半年で一人で運営することとなりました。
本来目指していたのは、知見のあるパートナー、もしくは私自身が日常的に在廊し、作品と向き合いながら、その魅力や背景を直接言葉で伝え、写真を愛する方との橋渡しとなる場をつくることでした。
しかし実際には、継続的に在廊しながら質を担保することが難しく、スタッフに在廊していただく状況が続いておりました。
その中で、私自身が本来注ぐべきであった展示そのものへの関与や密度とのバランスに、課題を感じるようになりました。
現状の枠組みのまま継続することも可能ではありました。
しかし、それではIRIS GALLERYとして目指しているクオリティを保ち続けることは難しいと判断いたしました。
今回の移転は、契約の節目をひとつの区切りとし、場所という形式にとらわれるのではなく、IRIS GALLERYとして大切にしている「展示の質」や「作品・作家様との向き合い方」を優先するための決断でもあります。
これまでの延長ではなく、本来目指していたあり方へと立ち返るための再設計と捉えております。
今後は固定の場所に縛られないことで、空間ごとの特性を活かしながら、これまで以上に密度の高い展示・企画を展開してまいります。
新たな拠点を探しつつ、活動自体は継続し、レンタルギャラリー等も活用しながら、引き続き展示および各種企画を行ってまいります。
IRIS GALLERY はこれからも続きます
拠点の形は変わりますが、IRIS GALLERYというブランドそのものがなくなるわけではありません。
名前も、思想も、これまで積み重ねてきた活動も、変わることなく続いてまいります。
IRIS GALLERYとしての展示会プロデュースはもちろん、IRIS GALLERYと連動する形で展開しているプリントサービス「IRIS print」、および制作・出版に関わる「IRIS BOOK lab」につきましても、これまで通り継続いたします。展示・制作・プリントを有機的に結びつけながら、作品の価値をより広く、深く届けていけるよう取り組んでまいります。
スペースの引き継ぎについて
最後に、ひとつお願いがございます。
現在の新宿区早稲田のスペースは、白い壁面や展示用のライティングなど、展示空間としての設備が整っております。
私たちとしましても、原状回復としてすべてを解体・撤去してしまうよりも、この空間を必要としてくださる方に、そのままの形でお引き継ぎいただけたらと考えております。
ギャラリーやアトリエ、写真・映像のスタジオ、ショップなど、用途は問いません。
新宿区早稲田エリアでスペースをお探しの方、またはお心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ぜひiris-gallery@munimu-inc.jpまでお気軽にお声がけください。
ご縁のある方にこの場所を引き継いでいただけましたら、私たちにとっても大変うれしく思います。
これまでの形から変化はございますが、IRIS GALLERYとしての思想や姿勢が変わることはありません。
これからも引き続き見守っていただけましたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
IRIS GALLERYオーナー
山中夏歩
