過去の展示

2025.10.14(火) - 10.19(日)

濱 道彦 個展「記憶の記録」山中夏歩さんとの十年

濱 道彦

カメラマン・濱道彦が、ポートレートモデル・山中夏歩と出会い、撮影を重ねてから10年。
その歩みの中で記録された写真をたどる個展を開催します。

これまでに積み重ねられてきた撮影は300回以上。旅のように気ままで、ときには冒険のように予想外の展開を見せる撮影体験は、どれも忘れがたい記憶として二人に残されてきました。テーマを設けない撮影がほとんどでありながら、写真には自然と物語性が宿り、記録以上の意味を持ち始める瞬間が幾度も訪れました。

ポートレートモデルとカメラマンという関係の中で、真の信頼を築くのは容易ではありません。けれど、10年という歳月と数え切れない撮影・対話の積み重ねによって、二人の間には、友人や恋人、家族といったどの言葉でも言い表せない、新しい大切な関係性が育まれました。歩んできたその時間こそが“未必の作意”を感じさせ、記録が作品へと昇華していきます。

本展では、その歩みの中から選ばれた記録の一部を展示します。「記録」として残されてきた写真が、信頼と時間を通じて「作品」へと変わっていく。その過程は、ポートレート撮影のひとつの完成形を示しているように思えます。

More

2025.09.30(火) - 10.11(土)

Takeru Kohara – Contrastsolo photo exhibition

コハラタケル

コハラタケルは、1984年長崎県生まれのフォトグラファーです。
建築業を経てフリーライターとして活動したのち、SNSを中心に商業写真を手がけ、文庫カバーにも作品が採用されています。2023年にはライカギャラリー東京・京都にて個展「撮縁」を開催するなど、作家としても注目を集めています。

本展「Contrast」は、2021年の初春、コロナ禍のなかで自室にて3日間で撮影された作品群を再構成したものです。孤独や承認欲求、虚しさを背景に生まれた写真を、4年を経た現在の視点から見直し、改めて作品として提示しています。
そこには、変わりたい自分と、変わらず存在し続ける自分という二つの側面が対比的に映し出されています。

本展は、過去と現在のあいだに立ち現れる揺らぎ、そして作家の現在地をご覧いただける機会です。

More

2025.09.09(火) - 09.14(日)

真綾 ひとり展「へやのへや」Maaya Solo Exhibition

真綾

「へや」は、「帰る場所は着ていける。」をテーマに、日常に寄り添う小物から、季節ごとに楽しめるアパレルまで、手に取った人の一年をあたたかく彩るハンドメイドアイテムを制作しているブランドです。

服や小物を通して、自分だけの「部屋」に帰るような、ほっとできる時間や気持ちを思い出してもらうことを意図しています。
本展「へやのへや」では、そうしたハンドメイド作品に加え、ブランドの世界観とつながる写真作品も展示します。
柔らかな質感や色合いに宿る記憶、日々の中でそっと寄り添うような温もりを、実際に身に着けることのできるアイテムと、写真というかたちの両方で体感できる構成となっています。

More

2025.08.26(火) - 09.07(日)

第四回 季節の公募展「夏幻」募集開始のお知らせ 2025年8月3日 20:00 〆切

IRIS GALLERYでは、2025年夏の公募展「夏幻(かげん)」を開催いたします。

夏に浮かぶ、儚く美しいまぼろし。

陽炎の揺らめき、記憶の中の残像、 肌に残るぬくもりや、ふと訪れる静けさ。

確かに存在したものも、 いつしか消えてゆくものも、 この季節の光を纏えばすべてが鮮やかに輝きます。

写真のジャンルやテーマは問いません。 風景、ポートレート、スナップ、抽象表現など、 「夏幻」という言葉から自由に発想を広げ、 あなたの感じる“夏のまぼろし”をお寄せください。


募集要項
* テーマ:「夏幻」
* 応募ジャンル:写真ジャンル不問
* 応募期間:2025年5月06日 ~ 2025年8月3日 20:00 〆切
* 展示期間:2025年8月26日(火)~ 2025年9月7日(日) 月曜・水曜 定休日
* 応募方法:IRIS GALLERY SHOPでチケットご購入後注文番号を入力してフォームへ回答
* 展示作品サイズ:名刺サイズ(55mm×91mm)
* 応募点数:無制限

チケットの購入はこちら→IRIS GALLERY SHOP

More

2025.08.12(火) - 08.17(日)

雅辺義則 個展「肖像 -まっすぐに- 」

雅辺 義則

雅辺義則は、ポートレートモデルを主な被写体とし約10年にわたり撮影を重ねてきました。

本展「肖像 -まっすぐに-」では、これまでに撮影された数多くのポートレートの中から、被写体とカメラが正面からまっすぐに向き合ったカットだけを抽出し、再構成しています。
モデルの“お気に入りの角度”や演出された美しさに寄り添いつつも、あえてその枠を外し、視線と視線が交差する瞬間に現れる“その人固有の輪郭”を捉えようとする試みが軸となっています。

全作品において共通するのは、正面構図、自然光中心の光環境、シンプルな背景、余白の取り方など、画面設計の整合性です。それらを統一することで、被写体一人ひとりの表情や眼差しに宿る微細な差異が際立ち、見る者の意識は自然と個の内側へと引き込まれていきます。

肖像という語の本義「似る・かたどる」に立脚しながら、写真が写すものとは何か、見るとはどういう行為かを改めて問い直す構成となっています。

More

2025.06.17(火) - 07.27(日)

OMIYAGE – mykonos – × 手紙を書くためのカフェPermanent Exhibition

IRIS GALLERYオーナー 山中 夏歩


OMIYAGE - mykonos -

約10年間、ポートレートモデルとして各地に出掛けた先でみつけた"お土産"。

写真に写るという撮影との関わりのなかで、被写体として多くのロケーションに出かけてきた。
自分が写るという意識の中から、やがて自分の目に写る季節の移りかわりや花の種類、人々の表情や感情、何気ない景色、今まで見落としてきたモノを意識しながら、あるいは無意識のうちにみつけられるようになってきた。

“OMIYAGE”は、そうして出会った風景を、写真というかたちでそっと持ち帰るシリーズです。

今回の展示では、ギリシャ・ミコノス島を訪れた旅の中で撮影した作品を中心に構成しました。

観光地としてのミコノス島だけではなく、そこにあった時間と空気をそのまま残すこと。
それは、モデルとして各地を巡ってきた経験の延長にある、私なりの“見方”であり“贈り方”でもあります。

誰かにとっても、記憶のどこかをふと呼び起こしたり、
癒しや気づきとなったりするような、小さなおみやげのような写真であれば幸いです。




IRIS GALLERY ミニイベント
「手紙を書くためのカフェ」

みなさんは、最近いつ手紙を書きましたか?

手書きの手紙って、やっぱりいつも嬉しいものです。
丁寧に綴られた言葉、選ばれた便箋や切手、届けられた日の小さなときめき。
何度も読み返したくなるような、大切な記憶になります。

最近、カメラマンの方やファンの方からお手紙をいただく機会がありました。
IRIS GALLERYオーナーの私(山中)自身、とても嬉しくて心があたたかくなりました。
それと同時に、自分から手紙を書く時間はなかなか作れていなかったな、と気づいたのです。

「忙しいから」とつい後回しにしてしまいがちだけれど、
“あえて手紙を書く時間”があったなら、きっと誰かを想うひとときになるのではと思いました。

そんな思いから、IRIS GALLERY内に
「手紙を書くためのカフェ」をミニイベントとして常設いたします。

---

ご利用方法

① スタッフに「手紙を書くためのカフェに参加します」とお声がけください。
② 無料でホットコーヒーまたはホットティーをお選びいただけます。
③ お好きな便箋・封筒・切手をお選びください。
④ ゆったりとお茶を楽しみながら、手紙を自由に綴ってください。
⑤ お気に入りの“届けたい写真”をIRIS GALLERY公式LINEに、ご自身のお名前と合わせてお送りください。
⑥ 書き終えた手紙は、便箋を折ってシールで留め、封筒に入れてください。
 ※封筒には切手を貼り、宛先とご自身のお名前をお書きください。
 ※あとから写真を同封するため、封筒は封をせずにお渡しください。
 ※お手紙の内容は誰にも見られませんので、ご安心ください。
⑦ 最後に、お好きな文香(ふみこう)を封筒の中に入れて香りを添えましょう。

---

写真と手紙のコラボレーション

このカフェでは、”手紙と一緒に写真を届ける”ことができます。
カメラやスマートフォンで撮った、何気ない日常の一枚。
誰かに伝えたい風景、思い出、自分の大切な写真や、贈る気持ち。

言葉だけでは届かない温度を、 写真がそっと添えてくれます。

L判サイズに丁寧にプリントしたお写真を、あなたの手紙と一緒に封筒へ。
「言葉と写真、ふたつのかたちで大切な気持ちを届ける」 ちょっと特別な体験をお楽しみください。

※受付は毎日営業終了2時間前までとなります。
※発送は毎週【火・木・土】に行います。

---

料金:3,500円(税込3,850円)
(便箋・封筒・切手・文香・L判印刷・郵送手数料すべて込み)

---

ふだん言葉にできなかった気持ちを、
一枚の写真と一通の手紙に込めて、大切な誰かに届けてみませんか?

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

More

2025.06.10(火) - 06.15(日)

吉尾大輔 個展『深緑 -NOTO ISIKAWA- 』

吉尾 大輔

昨年開催された能登半島地震チャリティー展『shinryoku -NOTO-』をもとに、写真家・吉尾大輔が再び石川県の自然に向き合った新作写真展『深緑』を開催します。

地震による傷跡が今なお残る能登半島ですが、自然は静かに、確実に再生への歩みを進めています。本展では、その過程で見られる深く鮮やかな緑をテーマとし、豊かな生命力に満ちた石川の自然の姿をとらえました。

吉尾の視線は、緑の濃淡が織りなす静かな風景や、生命力あふれる植物たちの姿を、繊細に、そして鮮烈に切り取っています。作品のほとんどが緑色に染まった独特な世界観のなかで、能登・石川という土地の美しさ、儚さ、そして再生への希望が鑑賞者の心に深く響きます。

金沢生まれの吉尾が、自らの原点ともいえる土地の魅力を改めて問い直しながら描き出した『深緑』。本展の売上の一部は、能登半島地震の復興支援に寄付されます。深緑の世界に浸りながら、静かに息づく石川の自然の美しさに、ぜひ触れてみてください。

More

2025.05.20(火) - 06.08(日)

EE展 × 手紙を書くためのカフェ

IRIS GALLERYオーナー 山中 夏歩

EE展
Encapsulating Encounters(出会いを閉じ込める)

2025年2月より、IRIS GALLERYでは常設のミニイベントとして、
さまざまな角度から写真の魅力を楽しむ取り組みを行ってまいりました。

そのひとつである “Encapsulating Encounters(出会いを閉じ込める)” は、ご来場いただいた皆さまに、写ルンですを手に、IRIS GALLERY周辺を自由に撮影していただく企画です。

今回は、その企画で生まれた写真たちを展示いたします。

プロの写真家から、普段日常でカメラを手にしない方まで。
肩の力を抜いて、思い思いにシャッターを切ったその視線には、
いつもとは少し違う、やわらかな世界の捉え方が映し出されています。

ぜひIRIS GALLERYにて、ささやかな“出会い”の数々をご覧ください。




IRIS GALLERY ミニイベント
「手紙を書くためのカフェ」

みなさんは、最近いつ手紙を書きましたか?

手書きの手紙って、やっぱりいつも嬉しいものです。
丁寧に綴られた言葉、選ばれた便箋や切手、届けられた日の小さなときめき。
何度も読み返したくなるような、大切な記憶になります。

最近、カメラマンの方やファンの方からお手紙をいただく機会がありました。
IRIS GALLERYオーナーの私(山中)自身、とても嬉しくて心があたたかくなりました。
それと同時に、自分から手紙を書く時間はなかなか作れていなかったな、と気づいたのです。

「忙しいから」とつい後回しにしてしまいがちだけれど、
“あえて手紙を書く時間”があったなら、きっと誰かを想うひとときになるのではと思いました。

そんな思いから、IRIS GALLERY内に
「手紙を書くためのカフェ」をミニイベントとして常設いたします。

---

ご利用方法

① スタッフに「手紙を書くためのカフェに参加します」とお声がけください。
② 無料でホットコーヒーまたはホットティーをお選びいただけます。
③ お好きな便箋・封筒・切手をお選びください。
④ ゆったりとお茶を楽しみながら、手紙を自由に綴ってください。
⑤ お気に入りの“届けたい写真”をIRIS GALLERY公式LINEに、ご自身のお名前と合わせてお送りください。
⑥ 書き終えた手紙は、便箋を折ってシールで留め、封筒に入れてください。
 ※封筒には切手を貼り、宛先とご自身のお名前をお書きください。
 ※あとから写真を同封するため、封筒は封をせずにお渡しください。
 ※お手紙の内容は誰にも見られませんので、ご安心ください。
⑦ 最後に、お好きな文香(ふみこう)を封筒の中に入れて香りを添えましょう。

---

写真と手紙のコラボレーション

このカフェでは、”手紙と一緒に写真を届ける”ことができます。
カメラやスマートフォンで撮った、何気ない日常の一枚。
誰かに伝えたい風景、思い出、自分の大切な写真や、贈る気持ち。

言葉だけでは届かない温度を、 写真がそっと添えてくれます。

L判サイズに丁寧にプリントしたお写真を、あなたの手紙と一緒に封筒へ。
「言葉と写真、ふたつのかたちで大切な気持ちを届ける」 ちょっと特別な体験をお楽しみください。

※受付は毎日営業終了2時間前までとなります。
※発送は毎週【火・木・土】に行います。

---

料金:3,500円(税込3,850円)
(便箋・封筒・切手・文香・お茶代・L判印刷・郵送手数料すべて込み)

---

ふだん言葉にできなかった気持ちを、
一枚の写真と一通の手紙に込めて、大切な誰かに届けてみませんか?

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

More

2025.04.15(火) - 04.27(日)

第三回 季節の公募展「春旬」募集開始のお知らせ 2025年4月6日 20:00 〆切

春の訪れ、生命が芽吹く季節がやってきます。

皆さまが感じる春をテーマにした写真公募展「春旬(しゅんしゅん)」を開催いたします。

やわらかな陽光に包まれる花々、新緑のきらめき、そよ風に舞う花びら、心弾む街の景色、春ならではの出会いや別れの瞬間など。

移りゆく季節のなかで、あなたが感じた「春の旬(しゅん)」を写真に込めてみませんか。

ポートレート、風景、スナップ、ジャンルを問わず、幅広い作品のご応募をお待ちしております。皆さまが捉えた春の彩りを楽しみにしています。


募集要項
* テーマ:「春旬」
* 応募ジャンル:写真ジャンル不問
* 応募期間:2025年2月01日 ~ 2025年4月6日 20:00 〆切
* 展示期間:2025年4月15日(火)~ 2025年4月27日(日) 月曜休
* 応募方法:IRIS GALLERY SHOPでチケットご購入後注文番号を入力してフォームへ回答
* 展示作品サイズ:名刺サイズ(55mm×91mm)
* 応募点数:無制限

チケットの購入はこちら→IRIS GALLERY SHOP

More

2025.03.04(火) - 04.13(日)

Permanent Exhibition『Fragmented Vision』

IRIS GALLERYオーナー 山中 夏歩

Fragmented Vision
(断片化された視点)

本展では、被写体の一部分にフォーカスし、独自の視点で切り取った作品を展示します。多様な被写体をあえて細部に迫ることで、普段は見過ごしてしまう形や色彩の美しさを新たに浮かびあがらせます。

視線を向けられることを生業としてきた10年間、私はカメラの前に立つことで、写真が生まれる無数の瞬間を見つめてきました。
写真を「撮られる側」として過ごす中で、ただシャッターを待つのではなく、撮影者がどこに視線を向け、何を切り取ろうとしているのかを感じ取るようになりました。
同じ場所に立っていても、見る人ごとに異なる写真が生まれることに気づいたとき、私の中に「撮る」という行為への興味が芽生えました。
そして、その経験を通じて、私は単に被写体全体をとらえるのではなく、「視線が生まれる場所」そのものに意識を向けるようになったのです。

カメラを手にし、旅先でのスナップを「OMIYAGE」シリーズとして記録してきた中でも、私の関心は常に「視線」そのものにありました。
今回の「Fragmented Vision」シリーズは、その延長線上に位置しています。被写体の全体像を捉えるのではなく、あえて細部だけを抽出することで、その瞬間、私がどこにフォーカスしていたのかが純粋な形で浮かび上がります。
目の前の光景が視覚的な記憶として封じ込められる感覚には、撮影者がどこに焦点を合わせ、何を感じていたのかがそのまま映し出されています。

また、鮮やかな色彩や抽象的なフォルムは、単なる視覚的な心地よさを超えて、見る人に新たな発見をもたらします。何気ない一部の切り取りが、まったく別のものに見えたり、意図しなかった感情を呼び起こしたりする。被写体の形や意味から解放されたとき、私たちは純粋に「見る」ことそのものと向き合えるのではないでしょうか。

本展は、私が設立したギャラリーの常設展示として、時とともに作品を入れ替えながら変化していきます。時間の経過とともに視点が変わるように、展示もまた、常に新たな姿を見せ続ける。変化し続ける視線の断片を、ぜひその目で確かめていただければ幸いです。

_ _ _ _ _ _

常設展示・フォトブックライブラリーに加え、新たにミニイベントが常設されることになりました!
ご来場のたびに、写真を通じたさまざまな体験をお楽しみいただけます。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

More