展示スケジュール
2025.03.04(火) - 04.04(金)
Permanent Exhibition『Fragmented Vision』
IRIS GALLERYオーナー 山中 夏歩
Fragmented Vision
(断片化された視点)
本展では、被写体の一部分にフォーカスし、独自の視点で切り取った作品を展示します。多様な被写体をあえて細部に迫ることで、普段は見過ごしてしまう形や色彩の美しさを新たに浮かびあがらせます。
視線を向けられることを生業としてきた10年間、私はカメラの前に立つことで、写真が生まれる無数の瞬間を見つめてきました。
写真を「撮られる側」として過ごす中で、ただシャッターを待つのではなく、撮影者がどこに視線を向け、何を切り取ろうとしているのかを感じ取るようになりました。
同じ場所に立っていても、見る人ごとに異なる写真が生まれることに気づいたとき、私の中に「撮る」という行為への興味が芽生えました。
そして、その経験を通じて、私は単に被写体全体をとらえるのではなく、「視線が生まれる場所」そのものに意識を向けるようになったのです。
カメラを手にし、旅先でのスナップを「OMIYAGE」シリーズとして記録してきた中でも、私の関心は常に「視線」そのものにありました。
今回の「Fragmented Vision」シリーズは、その延長線上に位置しています。被写体の全体像を捉えるのではなく、あえて細部だけを抽出することで、その瞬間、私がどこにフォーカスしていたのかが純粋な形で浮かび上がります。
目の前の光景が視覚的な記憶として封じ込められる感覚には、撮影者がどこに焦点を合わせ、何を感じていたのかがそのまま映し出されています。
また、鮮やかな色彩や抽象的なフォルムは、単なる視覚的な心地よさを超えて、見る人に新たな発見をもたらします。何気ない一部の切り取りが、まったく別のものに見えたり、意図しなかった感情を呼び起こしたりする。被写体の形や意味から解放されたとき、私たちは純粋に「見る」ことそのものと向き合えるのではないでしょうか。
本展は、私が設立したギャラリーの常設展示として、時とともに作品を入れ替えながら変化していきます。時間の経過とともに視点が変わるように、展示もまた、常に新たな姿を見せ続ける。変化し続ける視線の断片を、ぜひその目で確かめていただければ幸いです。
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常設展示・フォトブックライブラリーに加え、新たにミニイベントが常設されることになりました!
ご来場のたびに、写真を通じたさまざまな体験をお楽しみいただけます。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
2025.04.15(火) - 04.27(日)
第三回 季節の公募展「春旬」募集開始のお知らせ 2025年4月6日 20:00 〆切
春の訪れ、生命が芽吹く季節がやってきます。
皆さまが感じる春をテーマにした写真公募展「春旬(しゅんしゅん)」を開催いたします。
やわらかな陽光に包まれる花々、新緑のきらめき、そよ風に舞う花びら、心弾む街の景色、春ならではの出会いや別れの瞬間など。
移りゆく季節のなかで、あなたが感じた「春の旬(しゅん)」を写真に込めてみませんか。
ポートレート、風景、スナップ、ジャンルを問わず、幅広い作品のご応募をお待ちしております。皆さまが捉えた春の彩りを楽しみにしています。
募集要項
* テーマ:「春旬」
* 応募ジャンル:写真ジャンル不問
* 応募期間:2025年2月01日 ~ 2025年4月6日 20:00 〆切
* 展示期間:2025年4月15日(火)~ 2025年4月27日(日) 月曜休
* 応募方法:IRIS GALLERY SHOPでチケットご購入後注文番号を入力してフォームへ回答
* 展示作品サイズ:名刺サイズ(55mm×91mm)
* 応募点数:無制限
チケットの購入はこちら→IRIS GALLERY SHOP